線路と夏の日。

映画スタンド・バイ・ミーをテレビですると聞いて、ふとちいさな頃を思い出した。
わたしの身長がまだ100cmに満たなかった頃に住んでいた家の近くには線路があって、土手があって、そこに空洞がぽっかり空いている箇所があった。
男の子達は度胸試しに電車が通るときにその下にいられるかどうか、みたいなことやってたんじゃないかな。
ずっと忘れてたのに、スタンド・バイ・ミーと云えば線路、っていう刷り込みを思い出したら、なんとなくそのまま、あのぽっかりと空いた場所にしゃがみこんだ轟音と湿った土の匂いを思い出したような気がして。